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会社情報

社長メッセージ

代表取締役 竹内 修身

わが国への主要原油供給国であるサウディアラビア王国は、1970年代に自国の近代化促進及び石油化学産業の育成を国の目標に掲げ、日本に対して協力要請を行いました。この要請に応え、当社は1979年に産業界各社の出資により調査会社として発足し、サウディ基礎産業公社(SABIC)と共にサウディアラビアにおける石油化学の事業化検討を行いました。その後、日本政府からの支援を得て、ナショナル・プロジェクトとして日本側投資会社の体制を整え、石油化学事業に関する合弁事業契約を締結し、1981年に当社とSABICの折半出資によるSHARQを発足させました。

SHARQはサウディアラビアの競争力あるエタン、プロパンなどを原料に、繊維や樹脂製品の中間素材であるエチレン、エチレングリコール、ポリエチレンを製造しています。
2010年4月には第3次の生産設備増強を完了し、単一プラントとして世界最大級の規模となりました。また、従業員の95%以上(2023年末)をサウディアラビア人が占めるなど現地化を進展させ、当国の雇用創出に貢献してきました。2007年に当社の支援により開校したプラスチック加工技術訓練学校は、2023年末までに2,600名を超える卒業生をサウディアラビア産業界に送り出し、同国の人材育成及び工業の発展に貢献しています。

足元では石油化学業界全体が原燃料価格の上昇および製品需給構造の変化により世界規模で大変厳しい状況に直面しており、SHARQ事業も例外ではありません。一方でSHARQが生産するエチレングリコールやポリエチレンは、今後も社会発展に不可欠な衣類や包装材の基礎原料として継続的なニーズが見込まれております。当社は「人々の生活の質向上」を実現すべく、SHARQの当面の収益改善に取組みながら、中長期的な安全安定操業継続のためEHSS(環境・労働安全衛生・サステナビリティ)の強化、品質向上、製品の安定供給などに一層注力してまいります。

また、世界の潮流に目を向けますと、低炭素・循環型経済は具体的取組みが求められる段階に入りつつあります。当社はパートナーであるSABICとともに日本・サウディアラビア両国の知見・技術を活かしつつ、SHARQの原燃料および製品の低炭素化への取組みを進め、サステナブルな社会の実現要請に応えるべく活動して参ります。

当社はこれらの活動を通じて、ステークホルダーの皆様と共に、SHARQ事業の更なる発展や社会価値の創造、更には、新たな時代に相応しい日本・サウディアラビア両国のより強固なパートナーシップ構築に貢献して参ります。

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